小説

□ヅラじゃない、桂だ!!
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「だからヅラではない、桂だ」

「でもその髪の毛パッと見ヅラだr」

「断じてヅラではない!桂だと言っているだろう!!!」

万事屋でいつものムダな話をしている私と銀時。

このたわいない時間が幸せだと感じるのは

……………私だけなのだろうか…。

「でも昔からあだ名はヅラだったし今更桂とは呼べねぇな」

「…ヅラではない。か•つ•ら•だ!!」

「あーもー!!知ってるわぁ!!オメーの名前ぐらい!!」

「わかっている!!ヅラと呼ぶなと言っているのだ!言っておくが自毛だぞ?」

「あ、鬘じゃないのね?」

「私は鬘だ!!あ、字違う。桂だ!!」

コレ、会話だと分からんだろうな。

字だと分かるが。

「お前さぁ、坂本と付き合ってたの、ホントか?」

「……ッ!何故貴様が知っている!…まぁ、随分と昔の話だがな」

「そうか。ま、坂本から聞いたからホントなのは知ってるけどな」

なんで言ったーっ!!辰馬ぁ!!!!

「あいつがさ、」

といって銀時は話を始めた。

『アハハハ!ワシ実は小太郎と付きおーとる!!アハ、いいじゃろ!!アイツも可愛いけんの!!』

「とか能天気なこと言いやがって。俺、開いた口が塞がらなかったわ」

「アイツそんなことを!!!」

「で、今も付き合ってんのか?」

ふっ…と笑ってから言った。

「そんなもの、とっくに別れた」

「へぇ」

銀時から聞いてきたのにリアクション薄っ!

「辰馬が宇宙に行くと聞いた時だな」

「向こうからか?」

「あぁ。宇宙に行ったとき、まだ私と付き合っていたら帰ってきたくなる、とな」

「アイツもそんな事いうんだな」

「今思えばそうかもしれないな」

「じゃあさ、今日から俺とってのは……無し?」

「!!!ぎ、銀時…と…か?」

「あぁ。ダメか?」

「……付き合えるのか…?」

「そうだ。俺ヅラ…じゃねぇや、こ…小太郎の事好きだ…」

「わ…私も…銀時の事好きだ///」

「ありがとな」

と銀時は微笑んだ

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