雫石
□第参話
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アレンに案内してもらってから数分後…
「アレン〜!優奈ぁ!!」
『あ、ラビ!』
「おはようさ〜」
『うん、おはよう!』
「おはようございます」
ラビも食堂にきた。
ラビに名前を呼ばれ、振り向いた二人は挨拶を交わした。
『ラビも朝食?』
「そうさ、ジェリー!いつもの!!」
「分かったわぁ」
ジェリーはラビから注文を聞くと、すぐに厨房の中へと入っていった。
ついでに言うと、優奈はちゃんとジェリーに挨拶をしたあとだ。
「お待ちどーん!」
『Σはっや』
「あんがと」
ジェリーの速さに優奈は目を見開き、それを見たラビは苦笑いしてジェリーにお礼をいった。
『あ、神田だ』
「え"」
「本当さ」
優奈は座る場所を探していると、神田を発見した。
それを知ったアレンは顔を歪め、ラビは目を光らせる。
「丁度いいさ!!
座る場所もないし、ユウの隣に行こうぜ♪」
「Σぇえι」
『いいね!私も神田と仲良くなりたかったんだよね…』
「…本気?」
『本気♪』
アレンの言葉に優奈は満面の笑みで答える。
それに、アレンはため息をつき、了承した。
そして、そうと決まれば神田の場所に移動だ。
「ユウ!隣座るさよ」
神田の隣に座るラビ
「…他にあるだろ」
『残念、ここ以外ないんですよ』
優奈はそう言いながら、ちゃっかり神田の前に座った。
「じゃあ、後からにしろ」
『え?ジェリーさんの料理を冷ませと??』
「……チッ」
優奈がちょっと黒くなると、神田は舌打ちをし、何も言わなくなった。
勝った…
それが、優奈が思った言葉だ。
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