雫石

□第弐話
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音をたてて出て来たのは…



『…は?』


『あ、れ?』


『あら?』



着替えていない三人だった。



「ちょっ本当に着替えなきゃいけないんですかι」



『そりゃ、約束だもん』



「…ι」



「チッ構ってらんねェ…
自室に戻る」



神田は出るなり、自室へ向かった。



『待て待て待て待てぇ!!約束と違うぢゃん!?
あたしらをイノセンス持ってないって勘違いしといてお詫びなしなワケ??』



歩美は立ち去ろうとする神田の前に両手を広げ、立ちはだかった。



「アクマと勘違いされるから悪いんだ…」




神田はそう言うと自室へ帰った。



『パッツンめぇ…』



パッツンは帰っちゃったけど…
アレンとラビさんは着るよね?』




「「いや、僕(俺)らは…『ね?



「「だかr『ね?(黒笑』




「「だk『黙って聞けや



彼方は脅したが、アレンとラビは怯まずに拒み続ける。


















てめぇ!またエミリちゃんを殴ったんだってな!!



『…はぃ?』




いきなり大声を出すファインダーを彼方達が見ると、一人の少年と少女がいた。




「…またアイツらか…」



『ラビさん??』



ラビは睨むように二人を見ていて、優奈は冷や汗を垂らしながらラビを見た。




「呼び捨てでいいさ…
それより、彼方と歩美と優奈もアイツらには関わらない方がいいさ」



『アイツら?』



彼方はラビの言葉に眉を潜め、ファインダーに囲まれている二人を見た。





『!?』



『そ、んな…っ』



そこにいたのは、三人がよく知る少女と、初めて目にする少年だった。




『ちょっと…
僕らはエミリって女を殴った覚えないんだけど?』



「はぁ?じゃあエミリちゃんが泣いてんのは何だよ!」



「本当よ!私もミコト君もエミリちゃんを殴ってないし、殴った覚えもない!
私達は何もっ」





そう…そこにいたのは




『もう、いいよリナリー
コイツら聞き分け悪いみたいだしね』




リナリー…
アレン達同様にD.Grey-manのメインキャラだ。




『ラビ、アレン!何で二人が虐められてるの!?』



「二人は虐められてないさ。逆にエミリを虐めてるんさ」



「僕も最初は驚きましたよ…でも、リナリーはエミリを可愛いからって叩いたんです。ミコトは告白して振られたからってエミリを襲ったんですよ…
信じてたのに最低な人間でしt『信じてた?』



『アレン…貴方にとって信じるって何?』



『信じるからこそ裏切りがあるって思ってるワケ?』



彼方、優奈、歩美の順でアレンとラビを睨み付ける。



「僕にとって信じるって言うのは裏切らない事ですよ。はっきり言って、あの二人に裏切られた…」



「最低な奴らさ…
エミリを虐めるなんて…」



そう言う二人に
彼方と優奈と歩美は…









怒りが込み上げて来た。




『ありえないネ、二人共…』



「は?」



『お前らにはガッカリだヨ』



「どうしたんさ?彼方、歩美…」



『私も…呆れた…
最低は貴方達だヨ、アレン、ラビ…』



「え?ちょっ優奈!?
何処行くんさ、三人共〜!?」




三人はアレンとラビに耳を傾ける事なく、虐められている二人の元へ足を運んだ。









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