神に近い者

□第一話
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あの出会いから何年か経ったころだった。




私は13歳になっていた。



「レイン…貴方は出会った頃より本当に成長しましたね」



『はい!』



神父様は私の頭を撫でながら言った。


私は神父様を親のように慕っていたから撫でてもらった事が本当に嬉しかった。



「これなら任せられるかもしれませんね…」



神父様は顔を歪ませて言った。



『え?』



「いえ、何でもありませんよ」



私は神父様の言った言葉が理解出来なかった。


でも、神父様はまた私の頭を撫でながら何でもないと言ったから私はそれを信じた。




「それより、レインにわかっていて欲しい事があるんですよ。」



『はい?何でしょう…』



「それは信じる事です。」



『?信じる事ですか?それは当の昔から知ってますよ?』



私は神父様の分かって欲しい事に笑いながら答えた。



「そうですね。…しかし、貴方は信じ過ぎてるんですよ。」



『え?』



「全てを信じては駄目です。」



『少しは警戒しろと言う事ですか?』



「はい、そうです。」



神父様はそう言いながら、「ある場所に案内したい」と行った。



私は何処に行くのか分からなかったが、神父様を追い掛けて行った。







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