企画

□うさぎの王子さま
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「うさぎ耳……」


 そうだ。うさぎの付け耳だ。
細いカチューシャに取り付けられたクリーム色のふわふわした長い耳。プーチンはそれを引っ張ったり触ったりしながら玩ぶと、おもむろに自分の頭に載せた。


「似合うわけないのに」


 そう思いませんか?と傾げられた首に息を詰めた。ここで正直に似合うぞかわいいぞと言ってしまうとこの先の付き合いが心配なので黙っていた。黙っているとプーチンはうさぎ耳を外し、あろうことかキレネンコの頭に載せた。


「んー、イマイチですね」

 似合ってたまるか。







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