Dark†Goddess
□第8夜
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アレン達にクロス護衛を命じたあとも、コムイの話は続く
「元帥達に司令を出してるのはボクじゃなく大元帥の方々でね。
複数の任務を与えられたらあとは個々の判断で行動するんだよ。
だから、彼等が今どこにいるか正確にわからないんだ。
でもまあ三人は月に一回必ず本部に連絡してくるから大体の動きはわかるんだが…問題なのはひとり!
クロス・マリアン元帥だ!!」
コムイは右手人差し指にクロス・マリアンさんと書いている。
なんとも芸が細かい。
「ご存知の通りクロス元帥はもう四年近く音信不通。
@「死んだ」もしくは
A「任務そっちのけで遊んでんじゃねーか」と噂は様々…
んが!!
キミが現れた!!アレンくん」
今度は左手小指にアレンと書いてある。
「!?」
思いきり指さされたアレンは、思わず仰け反る。
「クロスの弟子のキミは三年間ずっと行動を共にしてたね!!ずっと!!」
「む、無理ですよ?師匠の居場所なんてわかりませんっ」
「コムイー行方不明の人間をどうやって捜すんさー」
「他のチームはそれぞれの元帥の弟子達なんだけど、このチームの場合はティムが案内してくれるよ」
「ティムキャンピーが?」
ティムキャンピーはガシガシとカーテンを噛んでいる。
「この子(ゴーレム)は科学者でもある奴(クロス)が造ったものでね、契約主の事はどこにいても感知できるハズだ。
あとは奴の行動パターンをよく知るアレンくんがいれば袋のネズミさ!」
いつもなら高笑いを続けるコムイを止めるリナリーは、俯き黙りこんでいた。
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