スクアーロ短夢
□王子様の悪戯
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あー、暇。超暇。
何なの?王子が暇とか。
まじでありえないんだけど。むかつく。
何がむかつくって、原因がカス鮫ってのがむかつく。殺してやりたいくらいむかつく。
あー、本当に殺してやろうかな。
昨日の標的は王子が殺るはずだったのに。アイツ、王子を差し置いて殲滅とか、何様?
理由なんて何だって腹立たしいけど、「早く帰りたかったからなぁ」?ふざけんな。
大体、早く帰りたい理由が見え見えだっつーの。
あーあーあー、まじむかつく。
何か仕返ししてやらないと。
でも殺っちゃうとボスが怖いんだよねー。
王子だから隊則とか関係ないけど、ボスの怒りを買う程馬鹿でもないし。
どうしてやろうか…。
…。
…。
「ベル様、XANXUS様がお呼びです。」
は?何コイツ。メイドの分際で王子の考え事邪魔するとか、いい度胸してんじゃん。
…
…
…!
ししっ、いいこと思い付いた。やっぱ俺天才じゃね?
「…ベル様?」
「お前、名前は?」
「は、はい、 です。」
「あ、やっぱりお前が 。お前に話があるんだけど。」
「な、何でしょう?」
しし、怯えてるし。もろ引っ掛かりそうじゃん。
「あのな…」
思わせ振りに、初めて見たメイドの耳元であることを言ってやった。
顔を離してそいつの反応を確かめる。
ししっ、うまくいきそうじゃん♪