永遠の自由落下
□所属
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「どう?この部屋、気に入った?」
「はい、ルッスーリア様!でも・・・」
「ルッス姉でいいって言ったじゃなぁい。で、なあに、あたしに何でも言って御覧なさい。」
「るっすー・・・ルッス姉…あの・・・その・・・いいんですか?こんなに広い部屋を。・・・僕1人で。」
ハヤブサが入隊したすぐ次の日。大きな荷物を三つも抱えた彼が案内されたのは、本来10人の隊員が使うはずだった部屋だった。
「いいのいいの。追加の隊員が来るまでは、これがあなたの部屋よ。」
「は、はいっ!」
「ふふふ、良い返事ね。今日一日はここでのんびりして、持物を整理すればいいわ。けど、明日は入隊式があるから、寝坊しないで。遅れないでホールに来るのよ。ホールの場所はわかる?」
「ここに来る途中にあった、一番大きな扉の部屋ですか?」
「うーん、たぶんそれね。間違えないと思うわ。」
「はいっ!」
「後、食事もホールで食べることになるから。時間は決まっていないけど、お昼頃に行くといいわ。」
「はいっ!」
あれだけの荷物を片づけるには、丸一日かかるわね。
そんなことを考えながら、ルッスーリアは部屋を出た。