桜狂乱舞<編集用>
□第参夜
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あのあと警護の目をかわし、町へ繰り出しました。
「活気があるわね…」
城下の様子を見て笑みを浮かべる。
普段ならそのままフラフラと、町巡りを楽しむのだが、母とは違い城下の情報を逐一で入手している彼女の耳に、気になる情報が入ってきたのだ。。
「…奴良組ねぇ……。」
そう、あの“奴良組”だ。
そこで彼女は、一目だけでいいので、原作通りの奴等か見ることにしたのだ。
そんな彼女が向かうのは、妖怪が経営する“櫻羅堂”<オウラドウ>。
「あっ・貴女は…」(焦)
「フフッ。久しぶりね?入れて下さるかしら?」(黒笑)
「あっ・当たり前です!!
どうぞお入り下さいι」(焦)
羽衣狐の娘である彼女はフリーパス。
いわば此処は、妖怪の力を魅せる場だからだ。
強い妖ほど良い待遇を受けられる。
そのため、妖気も毒々しく、城に居る、羽衣狐の幹部(財布)を連れていた彼女が、このような扱いを受けるのは必然なのである。
「(さて、行きますか。)」(妖笑)
怪しい笑みを浮かべた彼女は、足を踏み出した。
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