読物短編

□風早君を観察し隊!!〜くるみVer.〜
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ついてきちゃった。


…あの2人、いつもこんなことしてたのかな…


よっぽど暇なのね(ハァ…)。
なんか呆れる気持ちが通り越しちゃって物も言えないわ。




あ。

そういえば

あの2人、

さっきからずっと手繋いでる…。

下校するときからずっとしてたっけ??爽子ちゃんはそういうこと苦手そうだと思ってたけど。案外ふつーにやってるし。


―……………――。


…いいな…。





(―ハッ―!!)


私…今すごい……。


…ハァ。

もう考えるのやめよ。

余計空しくなる。



でも、

私がみても

2人はすごいお似合いよね。



私があの立場だとしても、

あんなにお似合いにはなれないことはもう分かってるつもりだったけど。


自分の目で見て、

それが本当にそうなんだってこと、わかっちゃうと余計傷つく…。



―なんか、泣きそう…。



……もう無理、限界。



やっぱ…まだまともに見れない…普通に傷つく…。


もういいや。

帰ろ――。







――――あ。




(…………フフッ。)


なんか、

今のは『羨ましい』より

『良かったね』の方が強いな。




(フーーーー……。)




良かったね、2人とも。

両思いになれて。





…もう。なによ。普通のカップルじゃない。

あの2人には、観察することなんて何もなかったって言えばいいわよね。




さてと。

私は帰りますか。



―じゃーね、2人とも―!!
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