スピカ
□月
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空を見上げると、綺麗な月が目の前にあった。
遠いけれど明るくて、真っ黒の空を綺麗に淡く染め上げる。
そんな月が大好きだ。
でも、太陽は嫌いだ。
ずっとずっと明るくて、太陽を見ると、大好きで大嫌いな姉を思い出す。
なかなか届かない太陽(姉)が羨ましくて。
皆に好かれてる太陽(姉)が大好きで。
太陽(姉)がいないと、月(私)は輝かなくて、
あぁ、どこでも太陽(姉)が必要だと御思い知らされる。
だから私は月が好き。
月が輝くのは、結局は自分であると思いたいからかもしれないけど。
そんな風に考えなくてもやっぱり月が好き。
見てるとなんか落ち着くの。
私にとってお月さまって、
”コイビト” なのかもしれないな。