APH

□俺がお前で
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【俺がお前で】

「ルートー!菊ー!」

いつもと変わらない毎日
フェリシアーノが訓練に遅刻してきてルートが怒って菊が宥める。

それは変わるはずがなかった。

あの日までは…



「おい、ヴェスト!俺様のことりが逃げた!!」

朝から騒がしい俺の兄貴

階段の上から駆け降りてくる。危ないという俺の忠告は虚しく案の定足を滑らした

「うわっ!!」

「!!」

足を滑らした兄さんは階段下にいた俺に直撃した

「痛てて…!!」

「兄…さん!?」

 ”うわぁーー!!”

なんてことだ

俺の前に俺がいる…

二人は急いで鏡を見た

「なんじゃこりゃー!?俺様がムキムキに!!」

「こんなことがおきるなんて…」

二人は中身のみ入れ代わってしまっていた。

それは科学で説明のつかない出来事だった。

「兄さんが階段を駆け降りたりするからだろう!どうすんだ、これ!!」

「どうするったって…しょうがねぇだろ?」

「…」


次の日

いつものようにフェリシアーノが俺に…ではなく俺の身体に入った兄さんに飛びついた。

フェリは事情を知らないのだからしかたがないが、なんかムカついた。

「ルートー!サッカーしよーよ♪」

「おう!」

そういって笑顔でフェリとサッカーをしに走って行く兄さん

その違和感に菊はすぐに気づいたらしい。

ギルベルトの俺をじっと見つめてくる

「菊…?」

まさか、気づかれたのか?
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