APH
□俺がお前で
1ページ/4ページ
【俺がお前で】
「ルートー!菊ー!」
いつもと変わらない毎日
フェリシアーノが訓練に遅刻してきてルートが怒って菊が宥める。
それは変わるはずがなかった。
あの日までは…
「おい、ヴェスト!俺様のことりが逃げた!!」
朝から騒がしい俺の兄貴
階段の上から駆け降りてくる。危ないという俺の忠告は虚しく案の定足を滑らした
「うわっ!!」
「!!」
足を滑らした兄さんは階段下にいた俺に直撃した
「痛てて…!!」
「兄…さん!?」
”うわぁーー!!”
なんてことだ
俺の前に俺がいる…
二人は急いで鏡を見た
「なんじゃこりゃー!?俺様がムキムキに!!」
「こんなことがおきるなんて…」
二人は中身のみ入れ代わってしまっていた。
それは科学で説明のつかない出来事だった。
「兄さんが階段を駆け降りたりするからだろう!どうすんだ、これ!!」
「どうするったって…しょうがねぇだろ?」
「…」
次の日
いつものようにフェリシアーノが俺に…ではなく俺の身体に入った兄さんに飛びついた。
フェリは事情を知らないのだからしかたがないが、なんかムカついた。
「ルートー!サッカーしよーよ♪」
「おう!」
そういって笑顔でフェリとサッカーをしに走って行く兄さん
その違和感に菊はすぐに気づいたらしい。
ギルベルトの俺をじっと見つめてくる
「菊…?」
まさか、気づかれたのか?