APH
□本田家のゲーム
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「き、菊、助けてくれ」
「む、無理ですよ!善処します。くっ…」
「死ぬ!死ぬ!」
「大丈夫か!?」
「うああぁぁぁ!!!」
『本田家のゲーム』
「どうしたんだ!って…」
そう叫びながら長い廊下を走り勢いよく襖を開けてきたアーサー。
「…どうしたもこうしたも無いんだぞ。」
頭から湯気を出しながらポコポコと怒りだすアルフレッド
「これはこれはアーサーさん。いらっしゃいませ」
「おっおう…」
本田家にて開催されたゲーム大会(二人がひたすら対戦していただけ)の最中、招いたはずのないアーサーが現れた
どうしてここに居るかなど愚問だろう
アポもなしに突然遊びにくるアーサーや自家用ジェットで突っ込んでくるアルフレッドはもはや日常となっていた
だが今回は珍しくアルフレッドとは約束をしていた
今日は二人で日本で新しく発売されたニン○ンドーDS3をやる予定だった
そしてそこに、何を勘違いしたのか慌てて二人の居るリビングに駆け込んできたアーサー
「まったく!君のせいで赤ヒゲ男が死んじゃったじゃないか!!どうしてくれるんだい?」
「うっ…知るかよ!そんなのたかがおもちゃだろ」
「たかが…おもちゃ……?」
アーサーのツンの為に出た発言に反応した菊は明らかに先程までの雰囲気とは異なっていた
「君って最低だな」
「わ、悪い菊。そういう意味じゃなくてだな」
「いいえ。いんですよ」
慌てて前言撤回しようとするアーサーに菊はニコッと黒い笑みを浮かべた
「アーサーさんもやってみればゲームの良さが解りますよ」
「……」
その後アーサーはゲームの難しさと菊の恐ろしさを明け方まで教えられた
【END】