ＡＰＨ
□時は戻ってこない
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「好きだよ」
アーサーがフランシスについて嬉しそうに話す
今、彼の中にはフランシスしかいない
俺がこんなにも側にいるのに
俺はこんなにも君のことを想っているのに
その横顔を見ていたら苛立ちはじめてきてつい、言葉にしてしまった
何世紀も言えずにいた言葉
言っちゃ駄目なんだ
わかっていたはずだ、だからいままで心の奥にしまってきた
俺の本当の気持ちを聞いたら彼はどんなふうに思うのだろうか…
言ってすぐに後悔した
冗談だよってすぐに笑ってやろうと思った
そしたらまた側に居られる
元弟で同盟国の一人として
でも口を開いた瞬間
「…アル？」
言葉が音にならない
代わりに出てくるのは涙
情けないこんなつもりではなかったのに
これじゃあもう君の側にも居られない
もう………
「…さよならMy treasure…」