APH

□しつこい!
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「アメリカ!」

最近イギリスがアメリカを追い掛けまわしていた

「わわ、キ、キミ何でこんなとこにっ!?」

それも以上だった…

「アメリカ!会いたかった!」

アメリカの疑問などお構いなしに飛びついてきた

「俺は会いたくなかったんだぞ。バスルームなんかで…」

「なんだよ照れてんのか?そんなとこも可愛いな」

「ちょ、話はききなよ。どうすればそんなめでたい思考になるんだい?」

家で一人シャワーを浴びていたアメリカ
完全にリラックスモードに入り油断をしていたところにイギリスが現れたのだ

「っ!ど、どこ触ってるんだい!!」

突然抱き着いてきたと思えば、シャワーに濡れたアメリカの脂肪を摘みだした

「はぁ可愛いな本当。誰がこんなに可愛い子を育てたんだ?俺か」

イギリスはアメリカの静止の言葉など無視し自問自答を始めた

(本当、何しにきたんだ?)

「なぁアメリカ?」

「…何だい」

少し冷たく返した

「お前て結構※※※※だなっ☆」

「NOOOOOOOOOO!!!!」


******


「何だよまだ怒ってんのか?」

シャワーを中断して出たアメリカとびしょ濡れになったワイシャツを着替え、アメリカのパーカーを着たイギリス
今二人はリビングにいた
イギリスは紅茶を飲みながら赤い革の二人掛けソファーに一人で掛けていた

アメリカはというと…

「そんな部屋の隅にいたら風邪引くぞ?」

髪もまともに乾かさず部屋の隅の窓辺に地べたに座っていた
イギリスが声をかけても返事はいっこうにない
そこへイギリスがゆっくりと寄ってきた
その気配に気づいたアメリカの肩が小さく弾んだ

「…アメリカ?」

隣まできたイギリスがアメリカの顔をのぞく
表情は暗くてよく見えないが、耳が真っ赤だった

「アメリカ…そんな今更だろ?いや確かに思ってたよりはアレだったけど…」

「……」

「……」

「……」

「…可愛い!!!」

だんまりを決め込んだアメリカの真っ赤であろうその表情を想像し耐え切れなくなったイギリスが抱き着いてきた

「ちょっ!!」

横からしっかりと抱き着いたイギリスに慌てて離そうとするがなかなか離れない

「本当何しに来たんだい?最近のキミ、なんかおかしいよ!」

すっかりアメリカの身体に埋めていたイギリスの顔がゆっくりと上がる

(え…?)

そこには先程までとは変わって、顔を真っ赤にし涙に濡れた頬と少し赤くなったイギリスの顔があった

「ど、どうしたんだい!?本当に変だよ、いつものキミじゃないみたいだ」

「っ…さい……」

「え?」

「煩い!!」

はっきりと聞こえたと同時に唇に違和感があることに気が付いた

「ん、んーー!!!」

あまりにも突然なことにあわてふためくアメリカ
なんとかイギリスから逃れようとするも、部屋の隅にいるだめ逃げ場が無い
しばらくしてやっと離れた熱いイギリスの唇を少し名残惜しく思ってしまい慌ててごまかす

「本当、どうしたんだい?」

少し荒くなった息を整えながら尋ねる

「お前が……//」

言いかけたが直ぐに顔が先程とは比べものにならないくらい赤くなりまた、俯いてしまった

「イギリス…?」

「っ、お、お前がどこか行っちゃう夢を見た、んだ…//」

「え?」

(なんだいこれ?可愛すぎだろ)

「それで、俺のことを追い掛けてたのかい?」

目線を反らし、恥ずかしそうに頷くイギリス

「ばかだなぁ、キミは」

「なっ、だって!」

「俺がキミを離すわけないだろう?もちろん、置いていったりしないんだぞ」

「アメリカ…」

「大好きだぞ、イギリス」

「//…俺、も」

不安のとれたイギリスはそのままアメリカの腕の中で眠りに落ちた
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