APH
□百年の恋
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フランシスside
俺は今日百年も前から好きだった奴にプロポーズする。
何十年も悩みに悩んだ結果だ。あいつはなんて言うのだろうか?
笑われるだろうか?嫌われるだろうか?それとも...。
何にしろ俺は決めたんだ。もう何年も前のことかあいつと初めて会ったこの日にすると。
約束の時間が刻一刻と近づくにつれ俺の心拍数は驚くほど加速して行き胸も呼吸も苦しくなってきた。
「おい!」
(ドキッ!!//)
その声は俺を今まで以上に締め付けた。そして、1度深呼吸をしてから、
『アーサー...結婚、してくれないか?』
言い終えた後俺は返事を待ちながらも頭の中は真っ白だった。
『...。』
「...おぅ...///」
俺は夢かと思うぐらい最高に幸せだった。百年の恋が実ったんだぜ?
毎日あいつが喜んでくれるように料理考えて、疲れて帰ってくるあいつのために部屋もピカピカにして待った。
どんなに幸せだったかなんて表現のしようがない。
数年たって、国民達による革命などのせいで上司命令より俺らは引き裂かれた。
そして俺は無理やり政略結婚させられた。
アーサーに会いたい。上司のしわざだ、イギリスへの出張は避けられていた。家にも監視が付いていて逃げれない。
いや、逃げようと思えばいつでもできたはずだ。でも、そこまでして会ってあいつが俺を許してくれるはずがない。
「ちくしょう...なんでこんなことに..。」
百年以上も愛したお前を失う辛さ、哀しさ。誰にわかると思う?ココロの死んだ者の虚しさを