APH

□南の島より
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『わーいぐーたらするぞー』
「おい、おいなにを呑気な」
「まあまあ、よろしいではありませんか。私も一度こういう南の島でのんびりしたいと思ってました。それにしてもとてもいい天気で…」
「瞼が重いな…」
『ヴェヴェすやすや…』
「「…」」



−−−−−−−−−−−


ここどこ??ヴェ!アーサー!?
助けてルートー菊ぅ〜!

「お、目覚めたか」
『…アー…サ?』
目が覚めるとそこにはさっきまで居たはずの二人はおらず代わりにアーサーが心配そうにこちらを覗き込んでいた。
『二人は?』
「あいつらは…死んだよ」
『え』


アーサーはなにを言っているんだろう。二人が死ぬ?そんなことがあるわけがない

『何言ってんの?二人が死ぬなんてことあるわけないじゃないか〜ビックリしたっアーサー演技上手いんだもん』
「イタリア!!」
『!』
「現実を見ろ…辛いのはわかる、だが二人はお前をかばって戦死したんだ」
『そんな…嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だーー!!』
顔をグチャグチャにして泣きじゃくるフェリシアーノ。するとどこからか自分の名を呼ぶ声がした気がした。


−−−−−−−−−−−


「シア…シアーノ…」
ん、ルート?でも二人は死んだってアーサーが…
「フェリシアーノ!!」
『ヴェ、ルート!?』
「フェリシアーノ!大丈夫か?かなりうなされていたようだが…」
そこにはもういないと思っていたルートと菊が居た。
『ルート、菊良かった生きてた。良かった、ヴェ〜』
安心して再びフェリは泣き出した。
「どうしたのです、怖い夢でも見たのですか?」
『あのね、あのねさっき目が覚めたら二人が居なくなっちゃってて、そしたらアーサーが二人は俺をかばって死んだって…』
「大丈夫ですよ。私達はここにいます。」
「そうだ。それに俺らがアーサーなんかに負けるわけがないだろう」
『うん!二人ともこれからも俺のこと護ってね』
「自分の身は自分で護れー!」
「…善処します。」



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