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□先生の夢
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とある日の出来事。それは俺の悪夢の一つとなった
ことの発端はなるたちから夢について話をきき、「先生の夢ってなに?」に小さく答えた俺の夢が美和とタマにきかれたことから始まった
言えるわけがない。「ケーキ屋」だなんて。言ったら最後。からかわれて大変なことになることはわかっていた。だから適当なことをいって誤魔化した。
だが、進路相談にのったヒロにだけは、言わざるを得なかった。最初は誤魔化したが執拗な攻めに負けたというか。ヒロもずるい。あんなときに言わなくてもいいのに。
はぁ、とため息をつく。
かなりの精神的ダメージだ。だからなるが来ていたことも問いかけにも答えてしまったのだ
「せーんせ、どうしたの?」
「んー、ヒロに夢話しちゃってさ」
「なんて?」
「ケーキ屋」
「へぇー、せんせー、ケーキ屋さんなんだー」
「へ?…なる?ってうわぁぁー」
叫んでも後の祭り。なるの素早さとなるをけしかけた美和たちによって辱しめられた
何をされたかって?作ったことのないケーキをなる、美和、タマと作り、恐ろしいケーキとはいえない物が出来上がった。記念だと写真を撮られ、村人に見られたあげく、それを知ったヒロに大爆笑され、ムカついた俺は危険なケーキもどきをヒロに食べさせ、食べさせられ、なる、美和、タマと、俺、ヒロは仲良く食中毒にかかり病院へといくはめになったのだった。
美和、タマは修学旅行をそれでも強行。
無事を祈るだけだ
俺はといえば…
「先生、無理するなって。クッキーくらいなら、つくってやるから。それに簡単だし俺と一緒なら失敗しないって」
というヒロに負けてチャレンジをしている。勿論、粉だらけにしては笑われるという始末。あげく可愛い、とヒロに粉だらけの俺にキスをするヒロを殴ったのは仕方ないだろう。
クッキー?勿論、美味しくできてヒロと食べたのは二人だけのナイショ。
end