庭球<S&T2>

□二人だけのルール(リョ隼)
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隼人とはれて恋人同士になれたのはいいけど、別段普段と変わらない日々を送っていた。
居間についていたTVをぼーっとしながらみる。
どうでもいい内容で面白くもなかった。


「つまんないから、消すよ」


「ちょっとまてって。」


「何?」


「まだ、みてる。ほら、次の特集、恋人とのルールだって。面白そうじゃん」


「そう?じゃぁ、勝手に見れば」


「うん。」


隼人はTVにかじりついて恋人に関するルールとやらを見る気らしい。俺はどうせくだらない内容だろうと思いながら隼人をみるが、ふと嫌な予感がした。隼人のことだ、TVをみて恋人同士のルールについてなにか言い出しそうな気がした


「やっぱり俺も見る」


「うん。なんだ、リョーマも興味あるんじゃん」


「違うし」


興味があるのは隼人だけだ。全く、鈍感なやつ。


「あ、はじまった」


予想通りつまらない内容だったが、隼人は面白そうに見ていた。TVを見終わり、二階へ行こうとした俺に隼人は突拍子もないことをいった


「なぁ、リョーマ。俺達もルール決めたい。ダメか」

俺はため息をついた。予想通り嫌な予感は当たった


「なにそれ。俺達には必要ないでしょ」


「あるって!こ、恋…人だもん」


真っ赤な顔で言う隼人が可愛くて、つい意地悪を言う


「ルール、決めてもいいけど隼人は守れるわけ?」


「当たり前だろ!」


「例えば、俺以外には触られない。俺だけをみて他は見るな。俺にだけ笑いかける、っていったら?」


「な、なんだよ!それ。変だし、ずるいし無理だって」


「そう?恋人同士だからしてほしいこと、してほしくないことをいったまで。間違ってる?嫌ならやめてもいいよ、ルール」


「う゛ー。でもなんか違う気がする。ほら、TVでいってただろ。」


たしか、と思い出しように呟く


「あ!合コンにいかない、浮気をしない。なんでも言いは禁止!とか」
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