庭球<S&T2>
□秋祭り
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ある日、おばさんと菜々子さんから秋祭があるときいた。花火もみれるからと言われた。おばさんからはリョーマを誘っていってらっしゃい、といわれ、断る理由もないから取り合えずダメもとできくことにした。
「なぁ、リョーマ」
「ん?なに」
「おばさんと菜々子さんから聞いたんだけど。秋祭りあるんだって。しかも花火もあるって!」
「だから?」
「一緒にいこうぜ!」
「何でおれなわけ?」
「一緒に住んでるし。けどいやなら、いいよ。先輩誘う」
「わかった。行く。で、いつ?」
「明後日だって」
「了解」
なんとかリョーマを誘うことができた。って誘うのになんでこんな疲れるんだよ
祭当日
母さんが、せっかくだからと浴衣をだしてきたけど俺は拒否。結局、着たのは隼人だけだった
「リョーマも着ればよかったのに」
「歩きにくいしやだ」
まぁ、隼人の可愛い浴衣姿はみれたからいいけど
「ほら、いくよ」
「まてって」
「人混み多いからはぐれないようにって、いってるそばからなにしてんの?」
「なにって、…うわっ…」
「全く、手がかかる。」
人混みに流されそうになる隼人の手を掴み歩きやすい場所へと引っ張っていく。
「だからいったじゃん。浴衣面倒だって」
「わ、悪かったな。いいじゃんか。着たかったんだよ。それに…リョーマと一緒だし……」
「隼人…わかった。あ、ほら、なに食べる?」
ちょっと寂しそうな隼人をみて悪いと思った。ごまかすように話を変えれば隼人は何を食べようかと大きな目を辺りの露店を見渡しキラキラ輝く目で見ている。
「決めた。綿菓子」
「あっそ。わかった。ちょっとかってくるからこの辺りで待ってて」
「あ、リョーマっ」
「なに?」
「たこ焼きも」
「はいはい。じゃぁいってくるから。ちゃんとまっててよね」
「おう」
神社の境内の奥にある階段に隼人を座らせると欲しがっていた綿菓子とたこ焼きを買いに行く