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□釣り
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島に来てとてつもなく暇になるときがある。まぁ、ただだたんに書がかけないだけなんだが。そんなとき、都合よくヒロが釣りに誘ってくれた
「先生、思い詰めてても仕方ないだろ。ほら、少しは外に出た方がいいって」
「店にはいってる」
「それじゃぁ、息抜きにならないだろ」
「でも、そんなことしてるばあいじゃ…」
「ほら、もう用意してるし、いくぞ」
俺は気だるい体を引きずってヒロと共に海へ向かった
「よし、このあたりならいいか。」
「釣れるのか?」
「んー、俺は大概釣れるけどな」
「なぁ、ヒロ。聞いていいか。」
「なんだよ。」
「餌、これどうするんだ?」
「あー、針につけるんだけど、…まさか先生つけられない、とか」
「う゛。だって、虫だぞ、触りたくない」
「全く。先生、ほんと手がかかる」
「だって、虫嫌いなんだもん」
「はいはい。じゃぁかして」
そういうとヒロは俺の竿の針に虫を刺してくれる
「で、できたら、こうするっ。よっと」
「こうか?」
「お、先生にしては上出来」
「あのなぁ…」
「あとは竿が引くのを静かに待つだけ」
「へぇ」
簡単だ。と呟くとヒロは待つのが大変なんだと笑いながら言う
「まぁ、今日は先生がいるから退屈しないけど」
すると後ろからポンと肩を叩かれる
「先生、珍しいなぁ。釣りか?」
「校長?」
「あ、ヒロもいたのか」
「いや、最初からいたの知ってただろ」
「さぁな」
ヒロのいってることはスルーして、釣りとはなにか、とかやり方、とかをいいながらどさくさに紛れてなぜか俺にベタベタと触ってくる。
「ちょっ…校長っ」
「校長、俺の先生に触るなよ」
ガシッとヒロは校長の腕を掴むと力強く俺から引き剥がした
「いててて。これだから若いものは…」
「ヒロっ。俺のものってなんだよっ」
「そうだ、聞き捨てならないなぁ」
「俺のだからそういってんだよ。校長!」
「俺は認めないなぁ」
「認めてもらう必要はねぇし」
「おい、ちょっと、まて。本人無視して話すなよ」
ヒロと校長は俺を無視しては俺のものだと言い合いをしはじめる。これは釣りどころじゃないな、と悟り俺は騒いでいる二人を残して家に帰るのだった。