庭球<S&T2>
□二人だけのルール(リョ隼)
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得意げに言う隼人をみて飽きれ顔でいってやった
「それ、男女の場合でしょ。しかも合コンになんでも言いはないんじゃない?」
「じゃぁ、泣き落としは?」
「隼人は俺に泣き落としをする前提でいってるわけ?」
「俺がなくしない」
「じゃぁ、それもいらないね」
浮気をしない。は入れてもいいけどね。隼人は恋愛ごとに関しては疎いから心配だ
「う゛。けどさ大人になったら誘われたり、とかあるんじゃないのか?…リョーマ、モテるし…心配なんじゃんか。俺以外を好きになったら…どうしようって不安になるっていうか」
なに、こいつ。凄く可愛い。大人になっても一緒にいてくれるんだ?そうとってもいいわけ?なら、先を見越して合コンにいかない、も百歩譲って案にいれていいかもしれない。
「わかった。そこまで俺のこと思ってくれてるんだ」
「え!いや、あの…その…」
「だったらいいよ。大人になっても一緒にいてくれるなら、合コンにいかない、も浮気をしない。もきいてあげるよ。どうする?」
「どうするって…い、一緒にいるに決まってるじゃないか…リョーマ…」
どこか不安げで泣きそうなな顔で、服の袖を軽く握り俺を見上げる隼人を俺は階段から一段降り下にいる隼人に近づいてそっと抱き締める
「隼人。好きだ。嬉しい。ずっと側にいろよ」
隼人の耳元で囁けば、耳まで顔を赤くし小さく頷いた。妙なルールになったけどこれはこれはいいのかもしれない。
「じゃぁ、今のルール、忘れないでよね。約束」
そういって、隼人にキスをする
「おう!約束」
珍しく俺より低い位置にいる隼人の頭をなで再びキスをした。
こうして俺と隼人の間には中学生らしからぬルールが生まれた。