庭球<S&T2>

□秋祭り
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袋入りの綿菓子とタッパに入った、たこ焼きをもち隼人がまつ境内の奥の階段までいくと、そこには隼人の姿がなかった。


なにやってるわけ?


なんで隼人はここにいない?なにかあったとか


心配になり隼人を探す


「隼人ー!隼人ー!」


全く、どこにいったんだか。まさか、と思い最初の場所へ戻り階段をのぼって奥の林の方を見やる。


隼人の名前を呼ぼうしたそのとき、林の方から人の声が微かに聞こえてきた。


嫌な予感がして声がする方へいくと案の定、隼人はそこにいて知らない奴等が隼人を取り囲んでいる


「なにやってんの?お前が食べたいやつ買ってきたんだけど?しかもできたて」

「リョーマ。なにって、見てわかんねえ?絡まれてるだろ」


「全く、心配かけさせないでくれる?」


「ごめん」


隼人を見れば怪我はしていなさそうだ


「怪我はない?」


「ない。大丈夫」


ほっとした自分がいた。意外にも隼人を大事に思っていたんだと気づく。隼人を俺のとなりに引き寄せる


「で?あんたたち、こいつになんのよう?」


「ちょっ…リョーマ、そんな挑発的にするなって」


「なんで?俺の隼人を勝手に連れ出したんだからそれ相応のことはするつもりだから」


「いや、喧嘩はまずいだろ。2対5だし」


「自信、ないんだ?」


「いや、あるけど…」


「あるけど?」


「浴衣!俺、今、浴衣きてんだろ!」


「あー…」


「忘れてただろ」


取り合えず隼人がいってることはよそにおき目の前にいる5人組に聞く。


「質問に答えないわけ?」

5人組は面倒臭そうにいった。


「ちょっといいことしようとしただけだろーが。」


「可愛い浴衣着てっから女かと思ったんだよ」


その一言に隼人はきれた


「俺は男だ!」


「知ってる。まぁ、こいつでもできなくはなさそうだからな」



どうやら隼人に変なことでもするきだったらしい。隼人も驚いて目を丸くしている。さて、どうするか。近くにあるのは石くらい。
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