庭球<S&T2>

□学園祭A〜『予期せぬアクシデント』〜
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「隼人、ちょっとこっちきてくんない?」


「なんだよ。うわっ。リョーマ、引っ張るなって、おいっ」


俺はリョーマに引きずられるように教室を出させられた


「なんなんだよ!」


「うるさいっ」


なんで、俺が怒られるんだよ。


中庭の方へとリョーマにつれてこられる。


「あ、あっちなら人来なさそうだから向こういくよ」

「ちょっ……リョーマっ」

近くにあった木にどんっと押し付けられる。


「いってぇ」


「お前、何てかっこうしてるわけ?」


「?だからメイド?負けたからじゃん」


「っつ……堀尾みたいだったら笑い飛ばせたのに」


「はぁ?」


どういう意味だ?


「はぁ。鈍いね。女子だけじゃなくて男子もお前を見てた」


「お披露目だからだろ?」

「違う。そういう意味じゃない。」


「じゃぁ、どういう……」

意味だ?と聞こうとする前に俺はリョーマにキスをされていた


「なっ!?」


「お前が悪い。そんな可愛いかっこうして。似合わない?誰がいった。似合うから困ってる」


「え?」


ますます意味がわからない。リョーマにき、キスをされたことも。自分が真っ赤になっているのがわかる。顔が熱い


リョーマの顔がまた近くなる。思わずぎゅっと目を瞑る。リョーマの唇が当たっているのがわかる


「隼人……ごめん」


目を開けリョーマをみるとばつの悪そうな顔をして謝っている


「な、なにがごめん、なんだよ!?」


「キスしたこと」


「うっ……っていうか謝るのもだけど、理由がわかんねぇよっ、バカ」


「バカってお前ね」


マジ、わかんねぇよ


「あぁ。いってなかったけ。隼人」


「なんだよ」


「好きだよ」


「あぁ……?」


「好きだ」


「え、……え〜?」


「全く。これだけやっていってもまだわかんない?」

いや、わかる。わかるって。すきっ、てすきだろ?


「友情、じゃないやつ、だよな?」


「あまり前でしょ」


あ、バカにしたような目で見たな、いま


「もう一回いうよ。隼人が好きだ。付き合ってくんない?」


「って、言われてもどうしたら……」


「隼人は俺が嫌い?」


「き、嫌いじゃないけど」

「キスは?いやだった?」

いや?別に嫌じゃなかった気が……あれ?


「隼人」


「いや……じゃなかった、けど」


「じゃぁ、大丈夫だね」


何が?何が大丈夫なんだ?

「嫌いでもいやでもないなら、脈はある。絶対」


「どっからでてくんだよ、その自信」


「さぁ?お前は俺を好きになるよ」


「な、ならねぇよ」


「なるよ。ほら、…ね」


そういうと不意討ちでまたキスをされた。


「まぁ、お前のメイド役、見れて特だけど他の連中には見せたくないね」


「しらねぇよ、バカっ」


「あぁ、メイドってあれ、やるんだけ?」


「あれ?」


「おかえりなさい、ご主人様ってやつ。」


やんのか?しらないし聞いてないって
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