庭球<S&T2>

□学園祭C〜二日目〜
1ページ/3ページ

学園祭の二日目がやってきた。今日は後夜祭もある


午前中は部活の手伝い。たこ焼きを焼く係。でもってリョーマと一緒。問題は呼び込み。


「海堂先輩、睨んだらダメっすよ。」


「ふしゅぅ〜」


「マムシには無理なんじゃねぇか?」


「桃先輩も喧嘩は…」


「ほっとけば。それより焼かないと間に合わない」


「あ、うん」


確かに出来上がるのを待ってる人が何人かいた。とりあえず先輩達はほっておいてリョーマの言う通り焼かないとだな。


「はい、おまちっ。どうぞ」


「ありがとうございます」

にっこり笑う女子。ちょっと嬉しい


「はい。」


「きやぁ〜ありがとうございますっ。」


おい。リョーマと俺と態度違うじゃんっ


リョーマをみればそんなことには全く気にしてなさそうだった


9時から二時間焼き続けた

「つっかれたぁ〜」


思いの外たこ焼きは売れた。まぁ、呼び込みの先輩達のお陰、かな。海堂先輩以外は。


先輩達にお礼をいいクラスへと戻る。途中でさっきいなかった海堂に挨拶をした

「お疲れさまです。あ、海堂先輩もありがとうございました」


「あ、あぁ。ふしゅぅ〜」

「あ、良かったらうちのクラス来てくださいっ。まだっすよね?」


「あ、あぁ。わかった」


「それじゃぁ……」


午後に向けて昼御飯をたべて鋭気を養っておく。昨日はさんざんだったな。


「隼人」


「なんだよ」


「昨日、文化祭見て回ってないでしょ」


「うん。」


そんな余裕なかった


「一時間やったら交代して見てきていいって」


「え?」


「話してきたら一緒に見て回るよ」


「あ、うん。ありがとう」

リョーマ、いったいどうしたんだ?気が利くっていうか。雨でも降るか?


「別に」


そういうとリョーマは持ち場へと戻っていった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ