庭球<S&T2>
□学園祭C〜二日目〜
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学園祭の二日目がやってきた。今日は後夜祭もある
午前中は部活の手伝い。たこ焼きを焼く係。でもってリョーマと一緒。問題は呼び込み。
「海堂先輩、睨んだらダメっすよ。」
「ふしゅぅ〜」
「マムシには無理なんじゃねぇか?」
「桃先輩も喧嘩は…」
「ほっとけば。それより焼かないと間に合わない」
「あ、うん」
確かに出来上がるのを待ってる人が何人かいた。とりあえず先輩達はほっておいてリョーマの言う通り焼かないとだな。
「はい、おまちっ。どうぞ」
「ありがとうございます」
にっこり笑う女子。ちょっと嬉しい
「はい。」
「きやぁ〜ありがとうございますっ。」
おい。リョーマと俺と態度違うじゃんっ
リョーマをみればそんなことには全く気にしてなさそうだった
9時から二時間焼き続けた
「つっかれたぁ〜」
思いの外たこ焼きは売れた。まぁ、呼び込みの先輩達のお陰、かな。海堂先輩以外は。
先輩達にお礼をいいクラスへと戻る。途中でさっきいなかった海堂に挨拶をした
「お疲れさまです。あ、海堂先輩もありがとうございました」
「あ、あぁ。ふしゅぅ〜」
「あ、良かったらうちのクラス来てくださいっ。まだっすよね?」
「あ、あぁ。わかった」
「それじゃぁ……」
午後に向けて昼御飯をたべて鋭気を養っておく。昨日はさんざんだったな。
「隼人」
「なんだよ」
「昨日、文化祭見て回ってないでしょ」
「うん。」
そんな余裕なかった
「一時間やったら交代して見てきていいって」
「え?」
「話してきたら一緒に見て回るよ」
「あ、うん。ありがとう」
リョーマ、いったいどうしたんだ?気が利くっていうか。雨でも降るか?
「別に」
そういうとリョーマは持ち場へと戻っていった。