庭球<S&T2>

□学園祭C〜二日目〜
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俺も着替えてメイド姿に変身する


「ご主人様、おかえりなさいませっ。にゃん」


台詞にも大分なれた。あと少しで上がる時間に海堂先輩が来てくれた。どうやら、一人らしい。


俺は思いの外嬉しかったのかとびっきりの笑顔で対応する


「あ、海堂先輩。来てくれたんっすね。ありがとうございますっ。じゃなかった。ご主人様、おかえりなさいませっ。にゃん」


「あ……あぁ」


空いてる席に案内する。海堂先輩をみると照れてるのかちょっと顔が赤い。


「赤月か?」


「はいっ」


「ご注文はなにになさいますか?」


「あ、じゃぁ、Aセット」

「はい。かしこまりました。にゃん」


オーダーを伝え一段落してから上がらせてもらった。

「で、リョーマ。どこ回る?」


「隼人がいきたいとこでいい」


「いいのか?じゃぁ……」

食べ物系を見たりゲームに参加して商品をゲットしたりとリョーマと楽しんだ。

「なんかさ、デート?ってやつみたいだな」


「なっ!?お前……」


「リョーマ?」


うわぁ。なんか顔赤い。からかっちゃおうかな


「リョーマもそんな顔、するんだ。赤いぞ」


「……へぇ、隼人にしてはいうじゃん。覚えときなよ」


「受けてたつ」


ガッツポーズをしてみせる。


「あ、俺、ここ入りたい。いいよね」


「え?」


そこは……お化け屋敷だった


「いや、ほら……そろそろ時間……」


「怖いんだ」


「怖くねぇ!」


「じゃぁ、いくよ」


「おぅ!」


って俺のばかあぁ!なんで挑発にのったんだ!?


仕方なくリョーマに続いて入る


怖くない、怖くない


進みながら暗示をかける


すると足に何かが触れ、そして捕まれた


「ぎ、ぎゃああぁぁ。リョーマぁ〜」


俺は思わずリョーマにしがみつく。

怖い怖い怖い怖い怖い〜


「リョーマぁ〜」


情けない声で助けを求める

「全く。まだまだだね」


そういうとリョーマは俺の手を握った


「ほら、いくよ」


こくこくと頷いてついていく


出だしでこれじゃぁ、出る頃には死んじゃいそうだ。

俺は情けなくも、悲鳴をあげ続けてしまった


「うわあぁぁ。リョーマっ、リョーマあぁぁ」


「ちょっと、いたい」


「無理だ、無理〜」


「はいはい。ほらもう出口だから」


リョーマは出口寸前で止まると俺を抱き締めるとチュッとキスをした


「っつ……」


「頑張ったご褒美」


「り、リョーマのばかやろー」


「怖がってた隼人も可愛いじゃん」


「う、うるせぇっ」


「半泣き状態じゃ説得力ないね」


うっ。いいかえせねぇ


次にどこか回ろうとしたちょうどその時、学園祭終了の放送が流れた。


片付けが終わったら6時から後夜祭。


俺達はクラスへともどった
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