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□『To be continued...』
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その感情を些細なものと切り捨てるのは至極簡単なことだっただろう。それ程までに、その感情の始まりはちっぽけでつまらないものだった。
整っていながらもどこか不安定さを抱えたその顔立ちが、何かを恐れるかのように小間切れにしか吐き出されない言葉が、奴の持つ全てが私にとってどこか新鮮で、かけがえのないものに見えたのだ。
奴を支配したい、この手の中にしまいこみたい。次第に感情は歪み、そんな欲望へと姿を変えて私を呑み込み始めた。そしてその欲望は蛇のように私の腹の奥底へと居座り、私に囁き始めたのだ。
奪えと、欲望に従えと。これまでもそうしてきたのだから、今更何を恐れるのかと。
そしてその蛇の甘言は、とある一つの出来事により肥大化した。
奴が……クラウド・ストライフが、私ではなく別の男……セフィロスに対して、何の警戒も無しに微笑んでいるのを見たのを皮切りに――――!



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