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□現在進行形
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「孫市さんって老若男女関係ないよねぇ…。」
自室で愛用の銃を手入れをしている孫市さんに向かって言い放った。
孫市さんはピクリと反応してから手入れをする手を止めて私の方に振り返った。
孫「…それはどういう意味だ?」
「どういう意味って……老若男女関係なく手を出してるよなと思ったんだよ。」
孫「女なら分かるが……なんで男もなんだよ。あ、もしかしてヤキモチ……、」
「ないない。」
孫「即答だな、オイッ!!」
「話戻すけどさ、」
孫「戻すのか…、」
「女の子に手を出してるのはしょっちゅう見てますよ?この前なんか明智さんの娘さんにまで手出してたし……。……あれは流石に引いた……。」
孫「ボソリとなんか最後言わなかったか?」
「気のせい。気のせい。あ、また話が脱線しかけたじゃないか。わざとですか。」
孫「バレた?」
一発孫市さんのみぞおちにお見舞いした。
孫市さんは動かなくなった。まるで屍のようd……、
孫「俺は女の前では死なないぜ?」
「あ、起きた。チッ…あの台詞言いたかったのに……!」
孫「台詞?」
「なんでもない。気にするな。死ぬぞ。」
孫「死ぬのか!?ま、女の前では死なないがn……、」
「んで男っていうのは……、」
孫「………どうぞ。続けてくれ。」
「最近奥州の筆頭、伊達政宗にも手を出してるようですね。」
孫「政宗?アイツは弟みたいな……、」
「それにあの…ホラ…めっちゃデカい……あの……そうそう!前田慶次!!あの人にも!」
孫「だから……政宗もそうだけど慶次も違う……、」
「最近じゃあ北条氏康との関係も訊いてます!あの人結構年上ですよね!?アンタ…どんだけ守備範囲広いんですか!?!」
孫「だから!お前が想像してるような関係じゃない!…それに俺には心に決めた人がいるんだよ。」
「男ですか!?」
孫「残念ながら女だ。」
「ふーん。その人とはうまくいってるんですか?」
孫「まぁ、ぼちぼちな。」
「ふーん……なんか面白くない。」
孫「なんでだ?」
「…分かんないけど面白くない!……お茶持ってきます!!」
つまらなくなった私は立ち上がり、部屋から出た。
出る瞬間、クスリと孫市さんが笑ったような気がしたのは……気のせいだろうか?
現在進行形
孫(進展中のようだな。…片思いっぽいけど。)
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