詩ーうたー
□冬
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白い白い雪の上。
紅い椿の花びらが
まるであの日の鮮やかな
貴方の深紅の血のようで
私の心を惑わせる。
貴方がこの世に居ないこと
もう受け入れた
はずなのに。
小さな小さな出来事が
私の心を狂わせる。
あの日の真っ赫な血のあとが
私の脳裏をよぎってく。
真っ赫な真っ赫な椿の花びら
私の全てを狂わせる。
貴方の全てを受け入れて
私の全てを受け入れて
再び歩んで行けるだろうか?
貴方の居ないこの世界で
再び歩み始められるだろうか?
貴方はいつまで
私を縛るの?
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