詩ーうたー3

□希望という名の。
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人は皆
死に向かって生きてゆく。

生とは相対する
死という希望に歩いて行く。


当たり前で、
もう逃げられはしない真実。
皆、それが分かっているから
笑って、泣いて
生きてゆく。



それなのに
ねぇ、どうしてこの世界には
間違った哀しみばかり溢れているの?

人が人を殺し
己で己を殺す。

なぜそんなに、死へと急ぐ?



そんな風に歩みを速めれば
見えるものだって見えなくなってしまう。


今君が何も見えなくて
不安だと泣くならば
歩みを止めればいい。

悲しいと口を紡ぐなら
そこにゆっくり座ればいい。


そうすれば
たとえどんなに時間がかかっても
君が見落としたもの
見えなかったもの
きっと見えてくるから。




確かに、
死は最大の逃げ道で
最大の希望かもしれない。

だけどそれは、
決して急いではならない希望。


急ぐものに与えられる
死という希望は
ほんの一瞬の快楽と
永遠の苦しみ。
絶望と悲しみ。




ねぇ、お願いだから諦めないで。
もう少しだけ信じてみなよ。
自分を。
きみの大好きな人のこと。











































(君の隣には)(僕がいるから)
(ともに奏でようよ)(死への狂想曲)

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