詩ーうたー3

□薔薇と、心と
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真紅の薔薇の花びらが






ひらり、ひらひら






私の前で散っていく。










いつかしら。






貴方にコレをもらったのは。











「好きだ」なんて





「愛してる」なんて









不本意な、言葉とともに。











ほんの、一瞬





たった、一瞬






信じた私が馬鹿だった。













信じたら、






信じてしまえば、









裏切られると






分かっていたのに。







傷つくと、知っていたのに。











ほら ごらん。







頬に伝うは幾多の涙。






貴方を想った大きな証。











ぽろり、ぽろぽろ。






薔薇の花弁と共に落ちるは






貴方にたいする数多の想い。











薔薇と、ともに






全て、消えてしまえばいいのに。






貴方への想いも、なにもかも。









深く、儚く、








散って、しまえ。











もうたくさんだから。







傷つくのも、






涙を流すのも。











さよなら、私のこの想い。












どうか、どうか







薔薇と共に散りますように。











さようなら、大好きな人。












薔薇の香りに包まれて









貴方の残像は






今、消えた。




















薔薇なんて、贈らないでよ。
期待、しちゃうじゃない。
だって、薔薇の花言葉は『愛』





















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