詩ーうたー3

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間違っていたことなど
始めから、気付いていた。


許されはしないと
分かっていた。


身分不釣合い
知っていて、止められなかった。









愛だの恋だの
くだらないと思っていたのに
君と出会って
僕の心は変わっていった。




最初は、
君を想う毎日が楽しくて。




だけど、どうしても
僕らの間には
越えられぬ壁があって。







僕の手は
紅く、血塗れていた。

生きる為に人を殺して
幾つもの生命を奪っていた。




君は、
高貴な家の出身で
驚くほど純粋だった。







僕なんかが触れたら
君を汚してしまうかも。


そんな思いが
君を拒んだ。



君を嫌いになったなんてことは
全く無くて。




だけど、怖かった。




僕が触れて
綺麗な綺麗なその心が
汚く汚く変わってしまうのが。



僕らの周りのように
薄汚い大人のようになってしまうのが。




ごめん、ごめんね。
君のことは大好きだよ。


だけど僕には
この高い高いこの壁を
越えることが、出来ないんだ。






高過ぎて、
越えられない。







でも覚えておいて。


僕は君が大好きだから




いつかきっと、迎えにいくよ。
































































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