ZONE;「HOLIC」
□好き≒大好きの方程式
1ページ/6ページ
俺は正直…
いや、認めてないけど、雪也とツーに言わせると『バカ』らしい…
…いや!
認めてないけど!!
でも人間、いいところは必ずあるモノで…
「なぁ、この式どういう意味?」
「ん〜?どれぇ?」
唯一できる数学。
他の教科は常に低空飛行で、雪也とツーの助けをかりてなんとか進級してるわけだけど、数学だけは二人よりイイんだよね。
そんなわけで雪也に今数学を教え中!
って、言うのも今日は珍しく『用事』が無いみたい…
だから今日は『用事』が無かった頃みたいに、放課後、雪也は俺の部活が終わるのを待って一緒に帰ってそのまま雪也の部屋で勉強してるんだけど…
あり得ないって思うかもしれないんですけど聞いて下さい。
俺…
さっきから雪也が可愛く見えて仕方ないんですけど!!
雪也が可愛いいなんていつもの事じゃん、俺しっかり!!
誰よりも雪也は『男らしい』性格だって事も、自分と同じモノがついてる事だって知ってるだろ!!
なのに…!
なんでさっきから俺は心臓がバクバクしてるんだ?!
「…おい、晶?考えてんのかよ?」
「ギャーー!!」
「うるさい!何だよ耳元で!!」