犬も歩けば棒に当たる。…私は何に当たる?

□苦手、でも君なら好き
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。。。*。。*。。*。。*。。*。。。


『エリー』

「なぁに?」

『どうしましょう』

「なにが?」

『脚が動きません』

「そんなわけないでしょ」

『あるんです、動きませんの』

「いいからさっさと渡してきなよ」

『椅子が私を離してくれないんです』

「馬鹿、椅子は生き物じゃない」

『ばかじゃないです!』


 パシャッ


『……なんで撮ったんです』

「涙目に上目遣いだったから、つい」

『消して下さいよエリーのばかぁ!』

「会長みたい、ていうか嫌よ」

『なんでですか、なんでですかぁ!』
 
「仕方ないわね、今すぐ生徒会室に行ってそれを渡して来たら消してあげるわ」

『…行ってきます』

「いってらっしゃーい」


走って教室を出た私に、エリーの小さな呟きは聞こえなかった。


「……まぁ、現像してからだけどね?」



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