助団長編
□きっと、それが普通
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第二話「副会長の憂鬱」
ちょっとエロ表現あります!
苦手な方はバックして下さい!
「んぁっ、あぁっ」
「、くっ」
カーテンが閉められた暗い部屋。
部屋の中にいるのは二人だけ。
真っ暗な中聞こえるのは相手の甘い吐息と、自分の荒い息。
そして厭らしさを際立たせる水の音。
それらが自分の耳を犯していき、一層体の熱を上げる。
最高の快楽に溺れて、どこまでも沈んでいきそうになる。
抗う事すら考えられない。
「あっ、さ、すけっ」
自分の声を呼ぶその濡れた声が、いつもとはまったく違う彼女が、さらに、自分の熱を上げていく。
自分がどんどんおかしくなっていく。
頭の中はぐちゃぐちゃで、なのに考えている事は相手の事、それだけで。
「んっ、愛してる…綾乃」
自分の下で乱れる相手に荒くキスを落とし、先よりも激しく腰を打ち付ける。
おかしくなっていく。
手に、腕に、脚に、首に、背中に、耳に、目に、身体に、自分の全てが相手で染まっていく。
愛おしくて愛おしくて、狂ってしまいそうだった。
そして、同じように。
手を、腕を、脚を、首を、背中を、耳を、目を、身体を、相手の全てを自分で染めていく。
相手に愛の言葉を囁いて、耐え切れなくなった熱を相手の中に吐き出した。
椿は朝、目覚し時計がなる前に眼を覚ました。
………………一人で。