少女の幻想

□蒼き狼! ガルルモン
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――――――――…………





蓮「(眠れない…)」


ちらりとアルルモンをみた

アルル「……すー…すー…」


蓮「(ぐっすり眠ってるみたいだから起こすのは可哀想か…)」



す…

音を立てないように
路面電車から出た


……………


ジャリ…



太「誰だ!?」



蓮「僕だよ…」


アグ「ああ〜蓮!!
どうしたの?」



蓮「眠れなくてね…」



太「そうか……」


…………

しばしの沈黙
破ったのは
太一だった…




太「…あのさ、お前って母親は?」


蓮「……母は僕が小さい時に
交通事故で
亡くなったよ……」



太「あっ………わり…」


蓮「別に……」



―♪―♪―♪―♪―♪―♪―



いい音色……
ハーモニカかな?



静かな夜に
ハーモニカの音色が
響く…



………



パチッ


太「うわぁ!!」


蓮「どうしたの?」

太「薪がはじけた!」

カラン
ズズズズ………





ゴゴゴゴゴゴ…


蓮「なに!?島が動いてる!?」




ヤマ「!?」



ゴゴゴ



ドドドド…


太「あッ!!」


「ギシャアア…」


ざざ…


蓮「なにあれ!?」


アグ「シードラモンだ!!」



ギシャアア!!



アルル「どうした!?」


蓮「アルルモン!」


みんなが起きてきた…



蓮「島が……」



ズズズズ…

太「う、動いてるんだぁ!!」


ズズズズ…

アルル「でも…おかしいな…
シードラモンは殺気を感じない限り
襲って来ないはず……」



テント「あんさんら、何か悪いことし
よりましたんかいな!?」


蓮「何もしてない……」


ばっ


太「あー、あの葉っぱみたいなやつは…アイツの尻尾だったのか……」



シードラ「ギシャアア!!」

テント「やっぱり
あんさんらのせいや……」



蓮「そりゃ怒るわ…
薪がはじいてシードラモンの
尻尾に落ちれば…ね」



ゴゴゴゴゴゴ…

ドガ!


太「うわ―!!島がながされていく!!」


ミミ「あたし船酔いしそう…」



だっ


ヤマ「タケル!!」


ザンッ



ズーン…



太「やっと止まった…」



光「でも、これじゃ
どこにも逃げられませんよ!!」




シードラ「ギシャアア……」





太「襲って来るぞ!!」


アグ「みんな!行くぞ!!」



パタ「エアーショット!!」


ピヨ「マジカルファイヤー!!」



アグ「ベビーフレイム!!」


アルル「アイスファイヤー!!」




太「アグモン!進化だ!!」




アグ「さ、さっきからやろうとしているんだけど…
できないんだ!!」



太「なんでだよ!?」



アグ「だからボクにもわからないってば!!」



太「肝心な時には役に立たないヤツだな…」


ドンドンドン!


シードラ「ギシャアア!!」


太「何だ!?」


ふと横を見ると
蓮が
持参してた
拳銃をシードラモンに撃ってた……


丈「蓮……」


ミミ「かっこいい〜〜!!」




バシャ バシャ


ヤ「おーい!タケル――!!」

タ「お兄ちゃん!!




ゴゴゴゴゴゴ…


タ「わー!!」

ドボン!


ヤマ「タケル!!」




テント「ヤマト―!!シードラモンや!!」



シードラ「ギシャアア!!」



アルル「蓮のせいで怒ってる!!」


蓮「僕のせい?」


丈「間違いなく……」



シードラ「ギシャアア…」



ガブ「プチファイヤー!!」


バシ!


ガブ「うわ―!!」


ヤマ「ガブモン!!



ザバッ!


ヤマ「わっ!!」


ゴボゴボ……


シードラモンが
ヤマトを水中で


太「ヤマト――!!」



ヤマ「うわあああ!!」


テント「まずい…
まずいでっせ…」


アルル「シードラモンは
一度つかんだ
相手は息絶えるまで
締め付けるんだ!!」



タ「お兄ちゃん!!」


ヤ「う、うう…」



タ「パタモン!!
お願い!!
お兄ちゃんを助けて!!」

パタ「ボクの力じゃ、シードラモンには通用しない…」



パタ「ガブモン、お前なら…」



ガブ「ム、ムリです!!
オレにもそんな力は…」




ヤマ「うわあぁぁぁ!!」

タ「お兄ちゃん!!」



ヤマ「うわあああ!!」



シードラ「ギシャアア…」



ガブ「ヤ…ヤマトォ!!」


ヤマ「ガブモン!!」



まただ…
今度はヤマトの
機械が光った………





「ガブモン進化ァァ〜ガルルモン!!」



蓮「進化した……」



ゴォッ


ザッ



シードラ「ギシャアア!!」





タ「お兄ちゃん!
大丈夫!?」



ヤ「オレより
ガブモンが…」




シードラ「ギシャアア!」




アルル「ガルルモンの毛皮は
伝説の金属ミスリル並強度なんだ!!」




グハァ


ゴォオオオ


アルル「シードラモンの必殺技
アイスアローだよ!!」



バキィ


ガルル「フォックスファイヤー!!」


バババババ!


シードラモンに
フォックスファイヤーが命中し
シードラモンを
倒した



「やったあ!!」


シュウウ…


また…戻った…



―――――――…………





蓮「はぁ…疲れた…」



光「でも、どうして今度はガブモンだけが進化したんでしょうね?」

空「もしかするとヤマトくんがピンチだったから?」



太「この前
アグモンが進化した時も
オレが危機一髪の時だった…」



蓮「もしかして……僕らがおおきな危機に迫った時……?」


空「そうよ、きっと!」


ドサッ

ミミが空に寄っかかった


空「何?ミミちゃん…」


ミミ「もうここでねる…」



蓮は木に
寄っかかりながら
寝た

アルル「蓮はもう寝たぞ」



空「早いわね……
でも…」


蓮「……すー……すー……」




空「こうして見てると……可愛いわね……」


蓮「……すー…」



―♪―♪―♪―♪―♪―♪―♪―♪―



みんなと少し離れた所に
ヤマトが
ハーモニカを吹いてる……




心地よい
音色を聞きながら…


子供達は眠った………
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