少女の幻想

□デジモン東京大横断!!
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「えー!パタモン起きてたの!?
何で起こしてくれなかったの!!」

「だって喋っちゃ駄目っていったじゃない!!」


そしてみんなため息をつく


『これからどうする?』

「中野坂上まで戻る?」

「いえ、新宿からでも丸の内線に乗り換え出来るはずです」


丈と光子郎がテキパキと先に進む

「いいかい。みんな
ちゃんと僕と光子郎について来…」

『丈。』

「なんだい?」

『みんないないよ。』

「「ええ!?」」


蓮の言葉通り
後ろを歩いてた
太一達がいなかった








「まったく一体どこに行ったんだ…」

『あ。』

「どうしました?蓮さん?」

『あれ……』


蓮の指差す方向には
美味しいそうにハンバーガーを食べる
太一達がおり

急いでそこに向かう







「あっ!蓮さん達きた!」

ハンバーガーを食べながら
タケルの楽しそうな声がした


「君達…もしかして電車賃…」

「うん、全部使っちゃった!!」

「ごめーん、どうしてもハンバーガーの誘惑に勝てなかったのよー!」


そう空達が言うと
丈は怒りを露わにしていたが
その途端に丈の腹がなった


「食べてやる!有り金ぜーんぶで食べてやる!」

何かがキレた丈は
そう言い残し

レジへ向かった



「あれ?蓮さんは食べないの?」

そっと丈の背中を見送る蓮に
ミミが問う


『ん〜…こんなの食べちゃっていいのかな…』

「え?」

『いや、なんでもないよ。』


わざと話をはぐらかして
とりあえず
空の隣に座る


「…ピョコモン、それ美味しい?」

興味ありげに
ピョコモンに問う
フィルモン

「美味しいよ〜」

満面の笑みのピョコモンの答えを聞くなり

蓮の顔をちらりとみた

「蓮〜僕も…」

『食べたい?』

「うん!」

『じゃあ丈に頼んでくるね。』

蓮は財布を持ち
丈の所に行く



「…蓮ってさ…」

「時々お嬢様ぽい事やるよな…」


蓮が居なくなったときに

太一とヤマトがそう言ったのは
蓮は知らない。





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