少女の幻想

□ヴァンデモンの企み
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久しぶりの再開から翌日。

まさか、家族を巻き込むなんて
思いもしなかった。



『おはよ―』

空は怪しく曇っていたが
平和なのは代わりはない。
そんな朝を感じながら
眠たそうな声で
先に起きてた家族に挨拶を交わす。



朝食が並ぶ食卓に座り
朝食を取ろうとした時
家のチャイムを鳴らす訪問者がやってきた。


「こんな朝早く誰だ?」

「僕が出てくるよ。」

「あ、おい!待てよ。聖!オレも行く!!」


ドタバタと足音をたて
外にいる訪問者を向かいにでる。


『太一達かな?昨日サボっちゃったし。』

「そうかもね。今日は一緒に探さないと…」


ぼそぼそと誰にも気づかれないように
フィルモンと会話する。

今日からまた9人目を探さなきゃいけないのか。
兄さん達にはどう言って
外出しようか?


そう考えていると
玄関へいった
弟達の叫び声が聞こえた。
それに身構える
僕とフィルモンと兄さん。

次の瞬間
無数のバケモンが押しかけてきた。



「バケモンだ!
フィルモン進化!アルルモン!!
アイスファイヤー!!」


襲いかかってきた
バケモン達に
先ほどまでフィルモンがアルルモンへと進化した。

そのせいで
兄さんが驚いて固まってるよ。
…説明すんの面倒くせぇ…


「な…なんなんだ!?お前ら!!」

『あとで説明するからちょっと黙ってて。』


僕がピシャリと言い放つと
兄さんは半泣きになっていた。
本当に面倒くさい。

「蓮。どうする?今のままだと捕まるよ?」

『だけど今攻撃したら聖と圭に当たる。』

「じゃあどうすんの!?」

『わざと捕まってみようか。』

「どうする気?」

『捕まって相手の出方をみよう。
きっと捕まっている人たちがいるはず。』

「…これもヴァンデモンの仕業?」

『だろうね。多分子供を集めて探す気なんだろう。』







ヴァンデモンめ
とうとう動き始めたか…
それにしても
まさか、家族まで巻き込むなんて…。


ヴァンデモン。
僕はあんたを許さない。







 

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