とある少年の人助け

□#2 身体測定
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2DAY


ピピピッ ピピピッ ピピピッ


「う〜ん、朝か。」


(そういえば、涙子が泊まりに来てたんだっけ)


「涙子、もう朝だよ。」


「ん〜、おは………」


涙子はシュウの腕で寝ていたため、起きたときには鼻と鼻がぶつかりそうなくらい近かった。


「ななな、か、顔が近いです!」


「ゴメンゴメン。寝顔が可愛かったから魅入っちゃった。」


「藤林さん、恥ずかしいです。」


「アハハ、確かにね。涙子、おはよう。」


「そういえばまだ言ってませんでしたね。おはようございます。」


「おはよう。朝ご飯作るけど食べてく?」


「いいんですか?」


「いいよ。1人より2人の方が美味しいしね。じゃあちょっと待っててね。」


「あっ!わ、私も手伝います!」


――台所


「ん〜、じゃあサンドイッチを作るからレタスをパンにのせてくれる?」


「わかりました!」


「お願いね!俺はタマゴとか作るから。」


――7分後


「できたー!」


「うん、美味しそうだね。じゃあ食べようか。」


「はーい!」


俺と涙子は一緒にサンドイッチを食べた。


「涙子、今日学校はあるのか?」


「あっ、大変!今日身体測定の日なんだ!」


「大丈夫!?間に合う?」


「今からだと着替えたりしなきゃいけないから、間に合わないかもしれないです。」


「かも?だったら大丈夫だ!俺が送っていこう。家は寮か?」


「いえいえ、そんな悪いですよ。」


「遠慮するな。俺はまだ余裕があるから。」


「でも、私受けてもどうせレベル0ですし。」


「そんな事を言うな。受けることに意味があるんだから。俺もレベル0だった時だってあるんだから。」


「えっ!?そうだったんですか!?」


「そうだよ〜。あの時は俺も焦ったけど、しばらくして能力が使えるようになったんだよ。だからいこう!」


「そうですね。私ももしかしたら能力が使えるかもしれませんね!」


「そうと決まったら行くか!」


「はい!」


「それじゃの寮の住所と部屋の番号教えてね。」


「分かりました!」


「それじゃ捕まっててね行くよ。」


「は…


シュンッ
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