言の葉

□ある一日
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 山脈の外れ、外装こそ普通の、その洞府の一室。
 何の装置だろうか。様々な器具が雑然と並べられ、試験管やフラスコには、妖しげな液体が入ったまま放置されている。

 薄暗い照明のその下、一つの影が動いた。

「……ふっ…ふふふ……。」

 男の妖しげな笑いが響く。

「…出来た、出来たぞ……!」

 目の前の透明な液体を見つめ、男は口を歪めて喉の奥で笑った。


***
ある一日
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