第一期番外編小説
□バースディ
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破「おめでとう…破月…」
ピーンポーン〜〜!!!
その言葉は急に鳴ったチャイムにより掻き消されてしまった。
部屋の明かりをつけ時計に目をやる。
9時を過ぎたあたりで…こんな時間に人が来るなんて…そう思い近くにあったバットに手をかけ、恐る恐る玄関に向かう。
ゆっくりと扉を開いた。
その瞬間耳をつんざくクラッカーの音とまばゆいばかりのフラッシュが月神の目をくらます。
びっくりしながら月神が目を開くとそこには…派手な服に身を包んだ雪兎が居た。
雪「破月、お誕生日おめでとう〜」
もう一度クラッカーを鳴らす。
目を真ん丸にさせ驚く月神の手を握りしめるとそのまま家の中へ入っていく。
破「ちょとちょと〜」
あわてふためく月神を尻目に雪兎は玄関に向かい合図をおくると……。
悠直龍美「「お邪魔しま〜す」」
何か色々勝手に家に上がり込んで来る同級生。
後ろから少し遠慮気味に下級生が入って来たと思えば中年女性組も入って来た。