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□"A promise U "
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「うわっ、すごい人〜」
「さすが有名な劇団なだけあるよ。」

見渡すと
外国の人だらけ。
世界の音楽家が集まったようなもの

けど日本人もちらほらいる。

みんな、テレビでみたこと
あるような人ばかりだ


―――ちょっと場違いだったりする???


「あむちゃん、間もなく開演だって」
「ほんと??」


この大きなステージの上に…
イクトがいるんだ……


ステージの幕が上がり
演奏が始まった。


「―――イクト――」


あたしは一目でアイツを
見つけた

ステージの上で
バイオリンを奏でている
男の人

そのバイオリンは
ずっとききたかったもので

前よりもっとキレイな音だ


とても楽しそう…
イクト…
ちゃんと自分の道を
歩んでる…

なりたい自分のためにも…


けどあたしの知ってる
イクトじゃない…


それは五年もたてば
顔だって変わるはず。

だけどそういうことじゃなく。


あたしに見せる顔じゃない
気がして――――



悲しかった
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