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□その1 建設中のダンジョン防衛作戦
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→魔王について(軽い説明)。




魔王城の前には、常に
魔王軍の紋をあしらった重々しい鎧を着飾った衛兵が
二人、立っている。

その衛兵の前に、客人が現れる。

「あろは」

淡い青色の髪をした性別不明な子供が、
小さく手を振って、平然と通過しようとする。

「お、おい!」

衛兵が慌てて止めようとすると、
連れらしい男がケラケラと笑い出す。

「ちょWWW
あろはとかWWWWあろはとか何WWWW
一応ちゃんとコンニチハって言おうぜWWWW」

青年は赤い髪を適当に伸ばし、
魔王軍の漆黒の軍服をまとっている。

制服から判断すれば、
魔王軍の上層部所属のはずだが、
腹を抱えて笑っている。

「あの………魔王城には許可証がなければ
入れませんが………」

「ちょWWWそこは顔パスだろWWWW」

「ダンジョン開発部門最高責任者のはっすんと
トラップ管理・開発部門最高責任者の
まっすんだよ」

衛兵が口をぽかーんと開けた。

どうやら信じていないようだが、
ふたりは気にしない。

「失礼しまぁすWWWW」

何が楽しいのか、ウヒャウヒャ笑っているはっすんと
やたらとぼんやりしたまっすんが
堂々と門を通り抜けた。
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