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□出会いは突然に。
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嗚呼、入学式に遅刻した罰でしょうか
オカマ…もといヤスが頬を膨らませながら体育館の扉を開けた俺を見詰めてきよる。
…可愛いとでも思ってるんやろか?
何だかんだ思いつつもぽつん、とひとつ空いている椅子に腰掛ける
何分話しているか分からない校長の話など耳に入ってこず、半ば上の空になっている時
〈続いて、生徒会長からの言葉です〉
聞く気など更々無かったのだが周りの黄色い声に何気なく顔を上げると
おっとりした長身の男が立っていた
心拍が一瞬、上がったような気がした
…いやいや、俺はそっち系やないで?
そんな現状を受け入れられず気持ち悪いなどとも思いつつ体育館を後にした
高校一年生の春