脱色
□背中
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「ねぇ修兵。背中ぎゅってしていい?」
いきなり変なことをいうコイツは、バカなくせに戦闘だけはやたら強い九番隊七席の愛。
「はぁ?何だよいきなり」
いつも頭はおかしいと思ってたがここまでおかしいとは。
「いやー、修兵っていいカラダしてんじゃん?
抱き着きたくなる。
細マッチョ最高」
「ばかかお前。まぁいいけどよ」
「わーい♪じゃっ、ちょっと失礼して」
-ギュッ
……何のためらいもなく抱き着きやがった。
つーかコイツ俺にそんなこと言ってくるなんてもしや俺のことが……!?(←自意識過剰だよ、修兵君)
「あー、いいカンジー。
やっぱり修兵は思った通りだ。
恋次は意外と筋肉ついてて微妙だったからなー。しかもでかいし。
あ、でも日番谷隊長はよかった…。
ちっちゃいのに、あのしっかりした背中がギャップで……」
……………………え?
………まさかコイツ…
「俺以外にもコレ、やってたのか?」
「へ?うん。
いやーやっぱみんないいカラダしててさぁ。
あ、あと一角さんと阿近さんと朽木隊長のところにも行ってきたよ」
朽木隊長のところまでっ!?
よく朽木隊長が許したな……
「阿近さんが意外にも筋肉質でして!!
研究ばっかしてんのにね?
あ、あとね、」
まだいんのか!?
「ルキアちゃんと砕蜂隊長にもついででハグしてきた」
いや、そんな目ェ輝かせんなよ。
つかお前は誰でもいいのか!?
チクショー…期待なんかすんじゃなかったぜ。
「でも修兵が一番いい」
「!!///」
サラッと言われた言葉に赤面。
幸い、背中に抱き着いてる愛からは見えてねェ。
……とか思ってたら。
「えへへ、修兵真っ赤」
愛が突然俺の前に立って、ふにゃりと笑った。
そしてすぐに、
「修兵だったらさ、前から抱き着いてもいいよね」
そう言って、抱き着いてくる愛。
チラリと愛を見たら、耳が真っ赤だった。
(愛、耳真っ赤)
(あ、暑いからじゃない?//)
(ふーん?(ニヤニヤ))
(くそ。調子のんな変態。どこ触ってんだ死ね)
(え?腰?)
(死ねェェエエッ!!///)