復活
□鈍感
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どーも皆さん、ヴァリアーです。
あ、間違えた。
ヴァリアーの紅一点(?)、あんなです。
今回は皆さんに相談がありまして。
「あんな〜っ♪」
はい、コイツです。
後ろから思いっ切り抱き着いてきたコイツ、自称王子のベルフェゴールです。
ま、実際は堕王子ですがね。
「しししっ♪誰が堕王子だって?あんな?」
そんなの今目の前にいる………って…
「うわぉっ!!びびびびっくりしたぁ……!」
「んで?だ・れ・が、『堕王子』って?」
頬にナイフ当てないでください。
怖いです。
ってゆーかなんで聞こえてたんですか。
「だって俺王子だし?あんながキスしてくれんだったら許してあげるけど?」
あ、ムリです。
はい、スイマセン、ムリです。
「ごめん、むりっ!!」
テキトーにベルを蹴飛ばして、ダッシュ!!
あ、足には自信があるんですよ。
ヴァリアーじゃ一番速いんじゃないかってくらい。
「あっ!!てんめッ!!」
あははははー。
なんか追っかけてくるけど気にしないっ☆
+++
なんとか逃げて、ただいま自室です。
さて、ここから本題です。
あ、遅ェよとか言わないでね。
全部あの堕王子のせいだから。
実はですねー、最近あの堕王子に会うとヘンなんですよー。
あれ、フランみたくなった。
ま、それは置いといて。
とにかく、ベルに会うと、なんてゆーか、ドキドキ…じゃないけど、心臓がぎゅーってなるんだよね。
あと、さっきみたく抱き着かれるとすごく顔が熱くなって…。
-バァンッ
「――ッ!?…なんだベルか。」
噂をすればなんとやらってヤツかな。
……………え?
「え、ちょ、ベル!?
ななななんで場所がわかっ、「だってお前逃げればいつも自分の部屋こもんじゃん。」
バレバレだっつの。
そう言ってベルはあたしをお姫様抱っこしてベッドへ………
「…ぇぇぇええっっ!!!!!?ベル、いきなりなんっ……っん…!」
投げられ、抗議の声を上げようとしたら、ベルが馬乗りになって、それで、ベルの顔が目の前にあって………
「…ふ、っ……ん…っ…」
頭がぼんやりして、何も考えられなくなる。
最後の力を振り絞って抵抗しようとした瞬間、ベルが離れた。
「おしおきおしまーい。」
そう言って部屋を出て行ったベル。
耳が真っ赤に見えたのは幻覚だろうか。
「…………///おし、おき…」
自分の唇に触れる。
すごく熱い。
どうしよう。
心臓がすごくうるさい。
壊れちゃうんじゃないかってくらい早く動いてる。
「………ばか。ベルのばか。心臓壊れたらどうしてくれんのさ。」
悪態をついてみても、ドキドキは止まんなくて。
「………ヘンなの。」
呟いて、布団にくるまった。
(この気持ちが何なのかは)
(今はまだ)
(わからないけれど、)