復活
□ばーすでー
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今日は10月14日。
この日何の日?
「ん?今日?俺の誕生日☆」
ニコォッと正面で微笑むのは沢田綱吉様(黒)。
「……ですよねー…」
「ん、」
目の前に差し出された手。
これってやっぱり、
「プレゼントは?」
だよね。
うん、怖い。
すっごい泣きそう。
誰か助けて。
「あの、ですね……」
ちらりと上目遣いで見上げる(あたし床に正座。綱吉はベッドの上で片膝立ててニヤニヤ。くそっ、カッコイイ)と何か思いついたようなあんましよくない顔をした。
いや、あのね?
昨日はリボーン君の誕生日だったでしょ?
リボーン君の誕生日プレゼントばっかり考えてたら忘れちゃったってゆーか……。
今更だけど、綱吉はあたしの彼氏。
綱吉から告ってきたのに、なんでだろう、いつの間にか綱吉が優位に立ってる気がする。
まぁ今は誕生日を忘れてたあたしが悪いんだけど……。
「プ・レ・ゼ・ン・ト・は?」
「………あは☆」
「リボーンのは覚えてるのになんで彼氏の誕生日は忘れるワケ?
あ、そうか。
あんなはお仕置きされたi「違いますゥゥウウッ!!ホントスイマセン!!今から用意します!!」
よし、あとはこのまま逃げれば……
-ガシッ
「え、」
あぁあっ!!
腕掴まれたっ……!!
「……いた、い……」
「…んで、」
「…………え…?」
ちょっ、ナニこの綱吉の泣きそうな顔。
そんな顔されたらさぁ、
「…ぅ…ごめん、綱吉……。
でもわざとじゃなくて、その、………今はこれで許して?
ちゃんと今日中にプレゼント渡すから。」
ぎゅうってするしかないじゃんか。
綱吉のその顔に弱いんだよ!!
悪いかっ!
「……………ふっ…」
………………………ハイ?
今、オカンが走ったよ?
いや、走ったのはオカンじゃなくて悪寒なんだけども。
もしかしてこれ……!
「あんなゲーット♪」
「………!!」
ミスったァァアアッ!!
そうだよ、綱吉はこういうヤツだよ!!
あたし何回これに騙されたと思ってんの!?
学習しようよ自分!!
「プレゼントはあんなでいいよ♪」
「ちょ、ばか、どこ触って……!」
「いいじゃん、あんなが俺へのプレゼントってことで。
これなら金はかかんないし、俺は嬉しいし、あんなも嬉しい。
ほら、一石三鳥だろ?」
そんな笑顔で言われてもあたしは全然嬉しくないんですけどォッ!?
「、っわ…」
綱吉に抱き抱えられたと思ったら、視界が反転し、背中にはふわっとした感覚。
上には綱吉。
………これって……
「いただきまーす♪」
「いやぁぁぁああっ!!(泣)」
―――――
(これからは俺の誕生日プレゼントあんなでいいよ♪)
(…………来年からは絶対プレゼント忘れない。)
(いいよ。そのほかにあんなもらうから。)
(…もうイヤだこの悪魔……。)