復活
□寂しいとかって
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―ねぇ、雲雀さん。
そう呼んでくれていた声はもう、僕の傍にはない。
―今日ね、嬉しいことがあったんですよ
そう、楽しげに笑う声も。
「別に、一人なんて、慣れてるけどさ、」
呟いた言葉に、返してくれる声も、ない。
なんでだろう。
一人が好きなんだろう?
群れるのは嫌いじゃないか。
自問自答を、繰り返して。
「……好き、なワケないでしょ」
だって、うるさい子だとしか思ってなかったんだ。
二日前からぱったりこなくなって。
やっと静かになった、って思った。
だけど、三日目の今日。
静かな応接室に一人。
そんなことが、なんとなく、本当になんとなくだけど、寂しいとか思えた。
案外、あの子のことは嫌いじゃなかったのかも。
「…今更遅い、か……」
(『大切なものは)
(失ってから気付く』)
(本当だったんだね)