黒籠

□バカとバカに恋した大バカ
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「笠松先輩ーっ!!」


「うわっ、こっちくんなっ」


「そんなつれないトコロも好きです〜」



ユニフォーム姿の笠松先輩。

笠松先輩のユニフォーム姿ってめちゃくちゃ萌えるよね!!


あのハイソ(違)とかたまらないよね!!


「やだなー先輩、あたしが来たからってそんな照れないでくださいよ☆

照れ屋さんなんだからもうっ☆」



「照れてねーよっ!!つか離れろ!!
暑苦しいだろうが!!」


「だって今休憩中じゃないですかぁっ」



ぎゅーと抱き着けば、顔を僅かに紅くさせる笠松先輩。


離れろとか言いながらもムリヤリはがすとかしないのが先輩のいいトコロっ☆



「てゆーか先輩のそのハイソちょー萌えるんですけど。


それでスリーポイント決めるとか先輩、あたしのことキュン死にさせる気ですか」




「んなワケねぇだろボケ!!

いーから離れろっ!!
つーかこれはハイソじゃねぇ!!
サポーターだ!!」


「そんなのはどっちでもいいんです。
つけてることが重要なんです。
それよりも先輩、なんでそんなカッコイイんですか。
あれですよ、先輩がユニフォーム着るともうホントあたしの中のなにかが壊れます。


あ、でも制服のときのネクタイ外す瞬間も好きです。

あのネクタイに指をかける瞬間が萌えるってゆーか、普通の人がやるとそうでもないのに、先輩がやるとエロく見えますよね。

あ、もちろんあたしはどっちも、むしろ笠松先輩ってゆー存在自体が好きだからどっちでもいいんですけど。


でもどっちかとゆーt「だぁぁああっ!!うるっせー!!
誰もテメーの趣味なんか聞いてねぇ!!」

やだなぁ先輩、趣味じゃなくて好みです☆」


いやいや、ホント笠松先輩ってすごいんだよ。



あたし笠松先輩の為なら死ねる。

バスケとか全然やったことないし、体育でもサボってたけど、笠松先輩見つけてからはバスケのことめっちゃ勉強したからね、あたし。



しかもしかも!!
笠松先輩がケガした時の為にテーピングの仕方もばっちり!!


「…いや、まぁ、お前のそのスゲー執念は認めるけど(実際テーピングうめぇしコイツ)。

だからって毎日練習最後まで見て、それから帰るのとかはやめろ。


…一応オンナなんだから誰かに襲われたりしたらどうすんだ」


「あ、それなら大丈夫です。


あたし空手やってm「それでも。

例えば、

――こんなことされたらどうすんだ」


トンッと身体を押され、少しよろけて壁にぶつかる。



そしてすぐに笠松先輩が両側に手をついて。


一瞬抵抗しようとしたあたしの両腕を片手でまとめあげた。



「……っ…先輩、イガイと力強いですね…」


「当たり前だろ。

っつーかまず男女で力の差が出るだろフツー、高校生にもなればよ。


しかも美夢は俺よりも年下でちっせーしほせぇし。

力で敵うワケねーんだよ」



分かったか、と最後に頭をこつんとぶつけて、先輩は離れた。


それから、振り返って。
「たまになら送ってやるから、それ以外の日は最後まで残るなよ」


そう言った先輩の耳は真っ赤だった。











(こんな馬鹿を好きになるなんて俺も相当馬鹿みてぇだな)



それでも、まぁ。











(彼女のために)

(馬鹿になるなら)

(それはそれで)

(いいかもしれない)
 

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