汚れたこの世界で
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―――空を見るのが、好きだった。
毎日姿をかえる空を見るのは、どんな時間よりも楽しかった。
いつからだろう。
空を見なくなったのは。
否、見ることができなくなったのは。
ある日突然見知らぬ男たちが家にきて、貧しかった私の両親は私を売った。
連れてこられたのは黒の教団という場所。ワケも分からないまま毎日実験ばかりされていた。
そんな日々が１年ほど続いて――
ようやく実験は成功したらしい。
その日から私はエクソシストとなった。
それと同時に、私は心を失くした。
―あの人と、会うまでは。
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